人は人生においてどれだけのものを無いものとして来たのだろう?
東京の「いせ辰」で買ったモビールを眺めながらふと疑問に思った。

理系の博士課程に在籍しているという自負をかなぐり捨てGoogle検索しようとしたけれど、何の単元だったか思い出せなくて面倒くさくなったので、やっぱり自分で考えることにした。 ……どうやら棒の重さと重り全体の重心が釣り合っているという状態なのだろう。解決した。
学校教育では『棒の重さ(と厚さ)は無いものとする』ことが前提だったし、暗黙の了解ともされていた。この『無いものとする』視点が疑問の始まりだったわけだ!
問題が僕の脳みその方ではなく、学校教育の方にあったことが解り、ひと安心。 しかしながら、うかうか風呂に入って布団で寝てもいられない。
この調子で、人は人生に於いてどれだけのものを無いものとして来たのだろう?
大前提となる問題をうやむやにし、効率と結果だけを求めてきた結果、こんな簡単な問題もGoogle無しでは解けなくなってしまったという人類の悲劇。これは……由々しき問題だっ!!
追伸
僕が子供の頃NHKの『高校講座』で秋山仁氏が「0.999…=1」であることの証明を行っていた。非常に興味深いと思ってちょこっと調べてみると、学者たちの壮絶なドラマをにじませた奥の深い問題であることが解った。だがしかし、完全を求めすぎる行為を傍から見ると笑けてくるのも事実。学問とは崇高であると同時に滑稽なものなんだなあ。
wikipedia「0.999…」参照。
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